クリスチャン パートナーズ通信 第21号発行日/1996年4月30日 創立10周年を祝って国際評議会名誉会長 アレン・Bフィンリー クルスチャンパートナーズ創立10周年の喜ばしい時を迎え、日本の会員の皆様にお祝いを申し上げます。
私はパートナーズインターナションナルの会長であった立場から、オーストラリア・カナダ・英国・ニュージーランド・米国の評議会を代表して、祝賀の言葉をお送りできることを非常な光栄と思っております。
また、世界の50余カ国で私たちが支援している宣教活動の指導者やその同労者も、共にこの時を祝い、このような祝福を与えてくださった神に感謝を捧げているでしょう。 クリスチャンパートナーズが過去10年間に達成された立派な業績を称賛いたします。 ご存じのように、パートナーズインターナショナルは、かなり独特な宣教活動をしております。 宣教師を送り込む代わりに、各国で現地のクリスチャンを起用し育成し、同胞への証として教育や農業や神学的訓練のプロジェクトを遂行するよう援助しています。 この考えが有効であることはすでに証明されとり、特に発展途上国で成長過程にある協会や宣教指導層にそれは明らかであります。 私たちの宣教の指針に一つは、それぞれの文化の独自性を認め、他の文化の押しつけを避けるという立場をとっていることです。 私たちは「キリストにあって一つである」という真理に基いて行動するよに努力しています。 従って、困難な中にある人々に対して、私たちのなかのできる人たちが、神の恵みによって賜った財を分ち合うべきであります。 しかしこの方針は、他の宣教団体が行っているもっと伝統的な宣教方法とは異なるため、私たちの宣教ヴィジョンや考え方を人々に理解し賛同してもらうときの難関になっています。 クリスチャン人口が比較的多く、伝統的に海外の困っている人々を助けることに積極的な米国にいる私たちは、日本であなた方が経験しておいでになる困難について十分理解していないかも知れませんが、それを思えば皆様の努力の成果はすばらしいことです。 最近の会議において、出席した各国の評議員全員が日本の評議会に対して深甚の感謝を表明したのは当然でした。 このメッセージを送るにあたって、41年前に家内と私が初めて草野理事長にお会いした時のことを思い出します。 その当時草野さんはペンシルバニア大学のフルブライト留学生で、私たちはフィラデルフィア市で留学生のために奉仕していたのです。草野さんを始めとして、理事の宮澤玲子さん、成田政俊さん、その他多くの日本人と親しくなったことが私たちの生活に深い影響をあたえ、これを豊かにしてくれたのです。まさに神のご計画でありました。 クリスチャンパートナーズはこれらの友人たちに加えて、パートナーズインターナショナルを既に知っていた人々によって設立され、民主的に理事を選任し、監査制度を織り込んだ会計手続きを持つ信頼すべき組織であります。 クリスチャンパートナーズが、その組織全般にわたって細心の注意をもって運営されえちることは称賛に値します。 世界中で大きな変化がおきている今日、あなた方が10周年を祝っておられます。 確かに多くの危機が存在していますが、中国語では「危機」は危険と機会の両方を意味します。このような事態の只中になっても、主イエス・キリストが働いておられることは明日です。 とくに、キリストについて聞いたことのない人々のなかで、主の教会は驚くべき速さで成長しています。 パートナーズインターナショナルは、世界における主の働きの一部を担うべき機会に直面しているのです。 あなた方は今、10周年に引き続き、長期的な宣教活動を築きあげようとしておられます。これは、将来指導者になれるような子供たちを育成する、キリストのため思慮深い計画です。 聞くところによると、教会建設への資金援助や、緊急な必要事である神学生への奨学金提供といった、さらに広汎な領域への参加も考えておられるようで、私はみなさんが新しい分野に積極的に取り組んでいかれるよう望んでいます。 そのほか、私たちが長年関わってきた地域で緊急に支援を必要とするような事態が起こり、パートナーズインターナショナルから要請があたっとき、どのように応えていくかは今後あなた方にとって大きな課題となるでありましょう。 次の10年に向けて信仰と献身の歩みを勇敢に進められるよう祈ります。 1994年8月8日 於 米国 カリフォルニア州サンノゼ市
いよいよ来週10周年記念の集い■1994年11月26日(土)午後2~4時■ポールスターダイニングサロン(新丸ビル地下1階) ■千代田区丸ノ内1-5-1Tel 03-3271-0741 ■会費:1,000円(中学生以下 半額) ■プログラム ・講演「カリマンタンのこどもたち教育と将来」 アンテオケ宣教会 安海靖郎先生 ・安海先生のご家族のお話
・スライドによるカリマンタン訪問 安海先生・草野理事長・木ノ内理事長 ・お茶と懇談 里親相互の親睦の時になるよう願っています 《JR山の手・京浜東北線、地下鉄丸ノ内線東京駅下車 地下道で連絡》 《お車でのご来場には丸ノ内駐車場(地下)がご便利です》 安海靖郎牧師の横顔
「10周年記念の集い」でお話をしてくださる安海靖郎先生は、1942年福島県白河市に生まれ、埼玉大学卒業後、聖書神学舎(聖書宣教会)に学び、浦和福音自由教会牧師となられました。1972年宣教師としてインドネシアへ赴任、10年間カリマンタンで奥地の開拓伝道と神学校建設に尽くされた後、首都ジャカルタで教会の指導と神学校教師として奉仕され、1989年6月帰国なさいました。 インドネシアの国策として、宣教師への査証の延長が難しくなったためでした。 以後、日本でインドネシアの方々のための教会を開き、アンテオケ宣教会総主事、「世の光」ラジオ牧師、聖書神学舎の牧師として多忙な日々を送っておられます。 ご家族は奥様と一男三女。長女は神学校を卒業され、先月カリマンタンに発たれました。 彼の他で、日本からの宣教師一家と生活をともにし、奉仕されます。 次女は東京で会社勤務。長男と三女は学生です。 私たちの集いのために、奥様をはじめお子さま方もご出席くださる予定で、里子たちと同じ環境に生活されて貴重な経験を、直接話していただけることと思います。 ご期待ください。 新入会員紹介 子供の頃、インドとインドネシアと西インド諸島と呼ばれる所がどうして同じところになく、離れて位置しているのか不思議でなりませんでした。
長じて世界史を学ぶようになり、19世紀までに工業化した国々、そうでない国々から原料を安く買い、それを加工して過剰な製品の販路を求めて原料供給国を市場としていたことを知りました。 日本もそれら工業国の弟分でありました。1757(宝暦7)年にフランスとベンガルの連合軍がイギリスに敗れ、インドからマレーシア・シンガポールは英領となり、敗北したフランスはベトナムに進出し、オランダはインドネシアに進出し、1840年(天宝11)年の阿片戦争による香港が1997年(平成9)年に最後の植民地の返還となり地球上すべての植民地が消えることとなり、本当に喜ばしいことです。 このような新しい時代に発展途上国のインドネシアの児童の勉学のスポンサーとなることは、神様から託されてお仕事のお手伝いが出来ることであり喜んでおります。 1994年10月1日 守永誠治・淑子
【理事会報告】 通常2カ月に1回開催される理事会について会員のご理解を得るため、今号からその議事内容を簡単にご報告いたします。
第76回理事会は9月12日一ツ橋学士会館にて開催、前回議事録承認・7月8月会計報告了承・10周年記念集会の準備等を3時間でなんとか終了。 残務は理事の間で電話連絡。議事録は和文鳥海、英文松本の両理事の役目、本部とシンガポール事務所にも毎回送られます。 第77回は11月14日、同所で開催。前回議事録・9月10月会計報告承認。 10周年記念回準備の最終段階で、格理事の責任分担・出席状況などの詳細な打ち合わせ。 通信第21号(鳥海理事編集責任)の最終協議。 通信第22号編集責任者は木ノ内理事、第78回理事会は1995年1月28日開催予定。 里子宛てのクリスマスカードまだの方は至急事務局まで 〈編集後記〉 記念集会前にお手元にお届しようと努力いたしました。
松本理事の「インドネシア語」は紙面の都合上今回はお休みさせてい頂きました。 26日にお目にかかるのを楽しみにしております。 向寒の折からくれぐれもご自愛ください。(鳥海百合子) |