クリスチャン パートナーズ通信 第28号発行日/1996年7月29日 愛の入り江にて―1995年度を終了して―理事長 草野計雄 去る6月末で終了した本年度の決算(2ページ)でお分かりいただけるように、今年度も大体予定通りの援助金をお送りいただき、西カリマンタンの宣教・教育活動を支えて参りましたことを感謝してご報告いいたします。
現在SACの里親は62名で、里子数は51名です。止むなく中止された方もありましたが、新たに16名が加わってくださいました。 ほとんど全ての里子から年2回の手紙とクリスマスカードが到着し、松本理事と安海実枝さんの協力で日本語訳をつけて皆様にお届できました。 新年度には、ジャーナリストのご主人とインドネシアに滞在されたけ経験のある鮫島郁子さんがご加勢くださる予定です。 神学校と神学生援助にはポンティアナック市内に新校舎を購入するため予算通り20万円献金した他、副音伝道の総合的効果を願って、安海先生が設立されたアンジュンガンの神学校にも、予算の「同労諸団体援助金」の金額を献金し、集中講義のため現地へ行かれた安海先生にご持参いただきました。
95年度の新しいプログラムとして、日本に留学している神学生のための援助制度を始めたことはすでにお知らせしましたが、第1回としてルーテル神学校で勉学中の中国女性、万小蕊さんをお援けすることにいたしました。 このような身近なプログラムにも賛同の声を寄せられています。 その他、想像できないほどの困窮や危険の下にある人たちもために、世界各地で献身している方々を励ますことも出来ました。 小さい入江のような存在である私たちには、神の大いなる愛の力に合流できる大切な機会と感じつつ、協力して参りました。 7月から始まった新しい年度でも、皆様の変らぬご援助をお願い申し上げます。 クリスチャンパートナーズ 1995年度決算
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収入の部 | 前年度 繰越 | 1,746,437 | (単位円) |
SAC援助金 | 2,501,000 | ||
その他寄付金 | 236,500 | ||
合 計 | 2,692,218 | ||
支出の部 | SAC援助金 | 2,100,000 | |
その他援助金 | 112,000 | (注1) | |
ポンティアナック神学校献金 | 200,000 | ||
同労諸団体寄付 | 62,000 | (注2) | |
広報活動費 | 86,307 | (注3) | |
事務経費その他 | 131,913 | (注4) | |
合 計 | 2,692,218 |
次年度繰越 1,791,719(緊急援助準備金5万円を含む)
注1 万小蕊神学生の奨学金
注2 アンジュンガン神学校献金5万円、パートナーズインターナショナルインド宣教援助1万円、日本飢餓対策機構へ2千
注3 東京女子大学同級会名簿への広告費3万、「通信」発行、スライド制作費「キリスト教精神に基く海外拠力団体の集い」参加費2千など
注4 理事長の海外出張費用は個人負担
1995年度のクリスチャンパートナーズの会計監査をいたしましたところ、厳正かつ的確な会計処理がなされておりましたことをご報告申し上げます。なお、伝道の目的を明確にした活動を理解してくださるかたの輪が、着実に広がっている様子がうかがえ、理事の皆様のご理解を感謝いたします。
1996年7月9日 監事 宮本昭子
1996年7月9日 監事 宮本昭子
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クリスチャンパートナーズ1996年度予算
196年7月1日~1997年6月30日
収入の部 | 前年度 繰越 | 1,791,719 | (単位円) |
SAC援助金 | 2,500,000 | (注1) | |
その他寄付金 | 220,000 | (注2) | |
合 計 | 4,511,719 | ||
支出の部 | SAC援助金 | 1,900,000 | 注3 |
同労諸団体援助金 | 50,000 | 注4 | |
緊急援助準備金 | 50,000 | 注5 | |
在日神学生援助 | 220,000 | 注6 | |
広報活動費 | 130,000 | 注7 | |
事務経費その他 | 150,000 | 注8 | |
合 計 | 2,500,000 |
次年度繰越 2,011,719 注9
(緊急援助準備金10万、神学生援助積立金5万を含む)
注1 ¥4,000×50人(年間平均)×12ヶ月+10万円(誕生日・クリスマス祝金)。
注2 最近の状況では月額平均1万7千円ほど。
注3 ¥3,000×50人×12ヵ月+10万円(誕生日・クリスマス祝金)。
注4 インドネシア宣教交友会(IMF)の安海・太田先生、その他の諸団体との協力関係維持など。
注5 海外からの緊急要請に応じるため。
注6 万小蕊神学生には月額1万4千円
注7 「通信」発行、その他。
注8 事務経費その他は尽き1万円の枠内で行う。
注9 繰越金は長期財政計画そして1年に10万づつ増加の予定。
シンカワン地区
ロバン村より ブーン・ケン(BOON Keng)牧師のお便り
番号がRBで始まっている里子たちはロバン村に住んでいます。村の状況をSACの責任者の牧師さんが報せてくださいました。1993年と95年に、理事長が訪問された所です。(通信第16号 23号参照)
里親の皆様、主のみ名によってご挨拶いたします。
SACの援助金で教育を受け手いる子供たちも親たちも大変喜んでおり、感謝の気持ちをお伝えくださいと申しております。
子供たちの成績は大変良く、大概の子供の平均点は5.9が6.0ですが、7.3を取った子供が二人います。それはトリヤントとファン・ミム・チャンです。(藤田夫妻と木内理事の里子です)
子供たちはよく勉強するばかりでなく、日曜学校や少年少女会にも熱心に参加しています。
毎木曜日に、SACの里子たちのための特別な集会が開かれ、10人程が定期的に出席します。
他の子どもたちは神の言葉を学ぼうという関心は持っていませんが、時には教会に来る子供についてきて礼拝に参加することもあります。
この地域の村人たちは、時々博打場に行くことがあります。村の子供たちの中には煙草を吸い、悪所に出入りし、様々な遊戯をする者もいます。
普通、大家族で子供の数が多いため、親の注意や指導が充分でなく、教育も受けられないのが原因と、私は考えています。
どうぞ私たちのことを覚えて、皆様のお祈りの中に加えて下さい。
1996年4月26日 ブーン・ケン
SACの援助金で教育を受け手いる子供たちも親たちも大変喜んでおり、感謝の気持ちをお伝えくださいと申しております。
子供たちの成績は大変良く、大概の子供の平均点は5.9が6.0ですが、7.3を取った子供が二人います。それはトリヤントとファン・ミム・チャンです。(藤田夫妻と木内理事の里子です)
子供たちはよく勉強するばかりでなく、日曜学校や少年少女会にも熱心に参加しています。
毎木曜日に、SACの里子たちのための特別な集会が開かれ、10人程が定期的に出席します。
他の子どもたちは神の言葉を学ぼうという関心は持っていませんが、時には教会に来る子供についてきて礼拝に参加することもあります。
この地域の村人たちは、時々博打場に行くことがあります。村の子供たちの中には煙草を吸い、悪所に出入りし、様々な遊戯をする者もいます。
普通、大家族で子供の数が多いため、親の注意や指導が充分でなく、教育も受けられないのが原因と、私は考えています。
どうぞ私たちのことを覚えて、皆様のお祈りの中に加えて下さい。
1996年4月26日 ブーン・ケン
Salamat siang! (今日は!) 《ぼくはライ・サン・ヨンです。どうぞよろしく。》 Lay Sang Yongabbg Terima Kasih(ありがとう) |
ライ・サン・ヨンは中国系の男の子で、現在高校3年生。1985年以来の里子です。
最初の手紙は押さないたどたどしい字で書いてきましたが、今はしっかりした大人っぽい手紙をよこします。
目覚ましい成長です。ライ君は音楽が好きで、ピアノ、ギター、オルガンを弾き、教会でもその特技を生かして奉仕している様子をよく手紙に書いてきます。
昨年のクリスマスには音楽委員として活躍し教会活動には熱心のようです。音楽の才能を神様が与えてくださったことを感謝しています。
1987年の手紙には、彼の両親が信仰に入るように祈ってくださいと書いてきましたが、その後の手紙では母親と双子の弟のことにしか触れていません。
母親は肉屋をやっており、また菓子を焼いて市場で売って一家を支えているとのことです。
里親 松本繁雄
【理事会報告】
第85回理事会は1996年6月21日一ツ橋学士会館で開催。前回議事録承認。
1996年4、5月度会計報告、6月予測、1995年度決算予測、1996年度予算案承認。通信第28号原案承認、7月30日発送。第29号の内容は次回理事会で協議、発送は編集者の都合により11月中旬に延期。会則一部改正。
第86回理事会は9月6日(金)一ツ橋学士会館で開催予定。
1996年4、5月度会計報告、6月予測、1995年度決算予測、1996年度予算案承認。通信第28号原案承認、7月30日発送。第29号の内容は次回理事会で協議、発送は編集者の都合により11月中旬に延期。会則一部改正。
第86回理事会は9月6日(金)一ツ橋学士会館で開催予定。
〈編集後記〉
空梅雨で水不足を案じるうちに、猛暑が襲って参りました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。理事長とシンガポール事務所の努力で、ようやくロバン村から便りが来るようになりました。次回もご期待ください。暑中、くれぐれもご大切に。
(鳥海百合子)
(鳥海百合子)