クリスチャン パートナーズ
通信 第50号
発行日/2001年10月30日
SACの賜物
理事長 草野計雄
【愛の絆】
現在、クリスチセンパートナーズを通して海外の子供たちの教育に協力いただいている方は160余名、旧会員70余名の支援と共に活き活きと現地の力になっています。
一人一人の祈りによって海外でのパートナーズの活動が支えられ、各地における教会の建設と子供たちの成長が報告されております。小さな私たちの毎月の感謝の思いが、大きな神様の事業に役立っていることは本当に素晴らしい絆と思います。最近加入してくださった2名の方は、海外旅行で恵まれない地域の子供たちに接し、少しでも助けになりたいと思ったと述懐しておられました。
【素晴らしい出会い】
ご承知のように、インドのミゾラム州の養護施設では、私たちの僅かな援助金が現地同労者の思いに合致し、孤児がインド社会で一人立ちするのに必須の英語の授業を開始することになったのでした。ボランティアの教師が参加して、今ではすつかり軌道に乗ったようです。私たちには偶然の出会いも、神様がちやんとご計画になっているのだと思わざるを得ません。
<2001~2年度理事・監事全員集合>
鳥海 木ノ内 岩崎 森本 宮澤 |
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国見 草野 竹澤 |
前号でご報告しましたが、クリスチャンパートナーズのホームページが開設されて2年経ちました。
当初パソコンに慣れないものの集まりに何ができるのかと思っていましたが、偶然コンピューター専門家の助けが得られ、海外の先達団体に先立ってホームページを開くことになったのです。
【若い世代の心へ】
このホームページは、今まで私たちが接触する方法を知らなかった若い世代の心への入口となりました。私たちは、15年間のSACの経験を通して育てたこの愛の絆を、若い世代に受け継いでもらう努力をしなければなりません。ホームページを見て資料請求をししてくださった方には、その都度お答えして来ましたが、大方はお返事がありませんでした。
しかし、関心を持ってくださったのにそのままにしておいては、折角の出会いを失うのではないかと思い、気楽なおしやべりの会を考えてお誘いしましたが反応が少なく、その結果、私と岩崎・竹澤理事に松本顧問、専門家の石久保氏の参加を得て、ホームページの今後について考える機会となりました。
<ホームページの集い>
日 時:2001年9月14日 午後2時~4時 於国際文化会館
出席者:松本繁雄顧問、草野理事長、岩崎・竹澤理事、石久保義幸氏(パソコン専門家)
3年前にクリスチャンパートナーズのホームページを、草野理事長の自宅のパソコンで立ち上げ、現在も製作者として関わって下さっている石久保氏は、静岡で初心者・中高年対象のパソコン塾〔あむるん企画〕の代表者として、また「静岡東方見聞録」など4つのホームページを開いて活躍中の方です。
★クリスチャンバー ナーズのホームページを人気のあるものにするための工夫
ホームページの業界用語に「8秒/18秒原則」というものがあり、ページにアクセスして8秒で理解したあと次のページを開いた時、そのページで言おうとすることが18秒で全て伝わらなくてはならないというのが、アクセスした人に興味を持たせてさらに奥に引き込むための原則といわれています。
目を引き付けることと、内容で引き付けることの両方が伝わるために、主旨が何かを短時間で伝える工夫がいります。
そして、一方向の情報提供にならないために、ホームページに対してのリアクション確率をあげる努力が必要になって来ます。
ホームページを見ている人のほとんどは、匿名性と自分側から見ているだけで満足していますが、少数でもアクセスしてきた人に対して応答する姿勢を持つべきですし、関心はあってもメールは行なわない人のために、掲示板のような書き込みページがあると参加しやすいようです。不正な書き込み、コンピューターウイルス等の犯罪も免れないので管理が大変です
双方向の通信がインターネットの最大の能力・魅力なので、管理者のボランティア精神と自己責任の認識があって、初めて人気のあるホームページが生き残ることになります。
★クリスチャンバートナーズのホームページを参画型にする提案
主旨をホームページの前面に出して見出しにするとアピールできる(8/18砂原則)。
メーリングリスト(メール上の仲間作り)を考える。読者からの投稿というページを増やしてみる。
ホームページの中にフレッシュなコーナーを設けるといい。
例えば世界情勢を知らせる寄稿を募集するコーナーを作るとそれが1つのデーターベースになり、広 がりが期待できる。
メールマガジンの発行元になり、クリスチャンパートナーズの活動報告を流す。
以上を纏めると、一方的に情報を出すのがホームページ、メールマガジン、相互交流的にできるのがメーリングリスト、掲示板となり、ホームページの質の向上をめざすためにも、クリスチャンパートナーズの活動のどこを拡大し、進展させていくか考えることが今後の課題になるようです。
<西カリマンタンの近況>
~シンガポール事務所のイークさんからのたより~
政治的混乱と部族間の争いが続いて地域経済は悪化し、特に食料品の価格高騰が住民の生活を圧迫している様子で、また、数年前に猛威をふるった森林火災が再発し、呼吸器疾患に苦しむ人々が増えているそうです。
1998年に宮澤・鳥海理事が初めてお目にかかったヤップ牧師夫妻は、シンカワン教会牧会の傍らロバン村での伝道と生活改善に献身的に奉仕しておられましたが、高齢のため引退を望んでいるとのことでした。
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シンカワン教会員とジュナイデイ牧師一家 |
昨年ロバン村を再訪した10月24日は後を継ぐ予定のジュナイデイ牧師の着任初日で、私たちはこのリレーが順調に行なわれるようにと祈って来ました(通信第35号、46号参照)。
州都ボンティアナックから150キロ近く北上した港湾都市シンカワンは人口3万、中国系2万余、マレー系5千弱、ダヤク系3千にマドラ系他の少数民族が住んでいます。
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ジュナイデイ牧師一家 |
主たる宗教は儒教、オランダ植民地時代のカトリック教会の建造物は大方観光用で、立派なモスクもあります。
農業・工場労働・大工・建具職などが主な職業です。
政府はここに軍用基地を造り、国際港として貿易センターにする計画をしているそうです。
シンカワン教会の会員は現在30人。子供たち20人程が教会学校に来ています。
会堂として使っている建物はヤップ牧師の所有で、売却して引っ越したいと願っているので、目下の難事は新しい集会所を見付けることです。
日曜礼拝の他に、祈祷会や青年会を継続的に行ないたいと計画しています。
シンカワン市の東に位置するロバン村では両親が働きに行っている間、年上の子供が弟妹の面倒を見ていて、親たちは教育を受けさせるより、生計を助ける方が重要だと考えています。
娘たちを香港や台湾へ嫁にやり、家族に仕送りをさせるという傾向があり、若者は職を求めて村を離れ、滅多に戻ってきません。
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ロバン村教会の教会学校 |
ロバン村教会には大人の会員が10人、青少年15人に子供85人が出席しています。
SACの里子も援助を受けていない子も教会学校にはよく出席し、3組あって基礎的な訓練を受けた教師たちが指導しています。イースター、クリスマス、休暇を利用しての聖書勉強会などが、子供たちにキリスト教に接する機会を提供します。
この村でも儒教が一般的な宗教です。村人にとって、自分たちの民族に属さないイエスを主として受け入れるのは難しく、子供たちが信仰を持つことには反対しますが、教会学校での倫理的な教育が子供たちに良い影響を与えると思っています。
教会は、好ましい生活態度や教育の重要性を示し、インドネシア語の授業、薬物・アルコール中毒、ギャンブルなどについての話し合いの場も提供しています。
~初めて理事をお引き受けして~
本当の海外援助とは何か? 就職活動を終えた際に残った難問です.私はJICAなど海外援助団体において開発途上国に経済的な援助活動、特に教育施設の建設などに係わることができたら良いと考えていました。
しかし、会社訪問で知ったのは大組織での内向きの仕事や、ODA予算を使い切ることこそが大切で、多少の無駄は仕方がないという人事部の言葉でした。
それは数億円もする最新機器が援助先の現状と合わずに放置されている、そうした社会批判に対しての回答でした。クリスチャンパートナーズの働きは、信頼できる人と人との繋がりによって、着実になされているところがすばらしいと思います.この働きに加えられて感謝します。
新理事 国見竣介
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Selamat siang! (今日は!)
≪私はエンダンです、どうぞよろしく。≫
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Endang |
Terima Kasin(ありがとう)
私の里子の名前はエンダン、スポーツの好きな9歳の女の子です。写真の中の彼女は、キラキラと輝く目でまっすぐ前をみつめています。クリスチャンのご両親の下で、姿も心もより芙しく成長していくことでしょう。
昨年の夏、スタディーツアーで訪れたフィリピンで学校に行けない子供たちと接する機会がありました。物乞いをしてお金を稼いでjいる子供たちにも出会いました。この時の衝撃は忘れることができません。今まで当たり前のように教育を受けてきたことが、いかに幸せであるかを知りました。
里親制度が教育の普及につながり、多くの子供たちの可能性が広がり、実現されていくことを願って止みません。
最初にエンダンの写真を見た時、彼女の真っすぐな眼差しが印象的で、この子の里親となれたことでカを与えられたような気がしました。私とエンダンは遠く離れて暮らしていますが、彼女が多くのことを学びとり、成長していく姿を見守っていきたいです。そして、そのことを励みに、私自身も学び、成長していきたいと思います。
松本美妃
【理事会報告】第116回理事会は2001年9月14日一橋学士会館で前回議事頼承認。2001年7・8月度会計報告承認。国見俊介新理事挨拶。西カリマンタン及びロバン村の近況が不明なので、再度問い合せる。通信第50号は原案を各理事に郵送して協議し、10月末日に発行予定。クリスマスカード発送のお知らせを同封する。第117回理事会は2001年11月15日(木)一橋学士会館で開催予定。
<縞集後記>待ちに待った西カリマンタンのニュースが到着しました。SAC責任者のイークさんが聖書学校に通っているので、仕事との両立が大変な様子です。カナダPIからの情報によると、アフガニスタンに同情的な人々の中にいる、パキスタンのクリスチャン同労者が苦況にあるとのこと、彼らを覚えてお祈りください。お元気で、秋をお楽しみになりますように。少々早いですがMerry Christmas(鳥海百合子)
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