クリスチャン パートナーズ
通信59号
支援の新しい行方
高橋めぐみ宣教師 |
昨年度からクリスチャンパ-トナ-ズは、アンテオケ宣教会から西カリマンタンに派潰されている高橋めぐみ宣教師の推薦を受けて、新しい支援先を開拓しました。
従来の、SACの里子たちを月々支援してくださる里親会員の他に、いろいろな目的を想定して援助金を送ってくださる方々のご好意を有効に活用するためです。
インマヌエル中学枚の生徒17名に学資援助、月額500円を12ケ月分
西カリマンタン州の東部内陸の町シンタンにあるインマヌエル中学校には奨学金を必要とする生徒が25名います。
インマヌエル中学校の教室 |
昨年度からそのうちの17名をクリスチャンパートナーズが、残りの8名をアンテオケ宣教会が支援していますが、来年度には25名全員を私たちで支援できたらと願つています。
学資援助を受けている生徒たち マッド校長(中央)と教師(前列右端) |
セイダウン小学枚の教師2名に給与の補助として月額3500円を12か月分
シンタンから船で川を遡った所にあるセイダウン村の小学校で働く教師たちの給与は、インドネシアのクリスチャン団体から送られてきますが、それが充分でなくまた遅配もしばしば、と聞いています。
カプアス川に沿ったセイダウン村の辺り |
授業中のロミナ先生 | セイダウン小学校の生徒と先生たち | タンデイル校長 |
松本顧問 草野理事長木ノ内監事 岩崎理事 |
6年生のクラスと、訪問した一行 |
同校には今、奨学金を必要としている生徒が50名いるとのことです。
過疎地の親たちは子供の初等教育すらまかなえない極貧の中にいます。
クリスチャンパートナ←ズはこの分野でも貢献できると思われます。
大学生への奨学金、 5名に月額1000円を12ケ月分
この大学生たちは、現地の神学枚や宣教団体で働く人たちの子供たちです。
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オテニエル・レクソ(Oteniel Rekso)
ケティア・カルテイカ(Ⅹezia Kartika)
2人は兄妹で、ボンティアナツタ市内のタンジュンプラ大学で勉強中、電子工学専攻です。
去る二月、理事長たちの訪問団と面会しました。
(「通信」第56号3ページ参照)
後列左端がメイティ |
高橋宣教師と談笑する学生たち |
メイテイ・マレンデス(貼eity Malendes)
バンドン外国語専門学杖で、日本語を専攻しています。
ネヘミ・セラン(Ⅳehemy Selan)、 マランの外国語大学で、英語と日本語を学んでいます。
エレミ・セラン(Yeremy Selan)、 ジョグ・ジャカルタのインマヌエルキスト教大学で教会音楽を専攻。
この7月から新しく、高橋宣教師が教鞭をとっておいでになるアンジュンガン神学校の神学生マルテイヌス(Martinus)に、神学校で必要とする学資と生活費の全額を支給することにしました。
月額4500円の12ケ月分になります。彼については次回御紹介できると思います。
会員の木ノ内一雄・和美夫妻は、国杖の神学生ダウイン(Dawin)を同じ条件でクリスチャンパ←トナーズを通して援助してくださると申し出られました。(木ノ内氏は現在川越教会牧師、クリスチャンパートナーズの創設時の理事で、夫人は現監事)
クリスチャンパートナーズを支えるグループの横顔
静岡YWCAの会員としてご一緒に活動している草野道子さんが、ご夫妻でクリスチャンパ←トナ-ズの働きに心を尽くしていらっしやることを伺い、YWCAとして何か出来ないかという思いから、里親を紹介する窓口としてのお手伝いをさせていただくようになりました。
YWCAの中では草野さんが洋裁教室を開かれ、その「生徒」たちが数名の里子を支援し、英語クラスの方々や、Yの会員がお友達や家族と一緒にと、様々な形を組んでサボ-トメンバーになっでくださっています。今日はその中の二つのグル-プのことを紹介させていただこうと思います。
その一つは《長谷町さくら会》です。
このグル←プは私が所属している町内の同年代の婦人の集まりで、メンバーのほとんどは働く女性で且つ大家族の中心の家庭婦人でもあり、家庭内の様々な問題を抱え忙しく日々を過ごしておられます。そうした中で少しでも社会とのつながりを持ち、奉仕できることはないかという視点からYWCAの活動に積極的に協力しこ機関紙を読み勉強会等にも参加してくださっています。外に出かけていってボランティア活動が出来ないのでと、グル←プの会費の中から里子一人分の支援費を出して、会として里親になってくださいました。
もう一つは《サンタの会》です。
この会は自然を愛し、自然と親しむ機会を様々な形で持っている方々が、アウトドア活動用品の店のオナーでYWCAの賛助会員でもある海野登光さんを中心に、サンタクロ-スのように恵まれない子供たちを支援しようと集まりました。始めは月々会費として援助金を納めるという形のものでしたが、現在は一年間個々に貯えたものをクリスマス会に持ち寄ってくださり、祝会の会費の一部も加えてご寄付くださるJという形に変わってきています。クリスチャンパ-トナ←ズではこの支援金を、インドのミゾラム州にある養護施設の子供たちが英語教育を受けるため、教師の謝礼や教材の購入費として送金しています。
クリスチャンパ←トナ←ズでは理事の皆様の献身的なお働きで、このような様々な形や思いで協力してくださっている方々の捧げ物が一円たりとも無駄なく大切に用いられ、沢山の子供の将来に光をともしてくださっていることは、本当にすばらしいことです。特にアジアの国の仲間として、アジアの方々の現実をしっかりと認識し、共生していくためにも、大きな働きの場であると感謝しております。
リンダ |
「通信」第58号でお知らせした奨学金候補生リンダとヴァレンティナ・パトリシアは6月に無事それぞれの学校を卒業したとの自筆の便りが8月に届きました。
ヴァレンティナ パトリシア |
ヴァレンティナの成績は良くて、公立高校の卒業学年の第4位だったそうです。
その後の情報を待っているところですが、現地とのコミュニケーションは期待したように迅速には行きません。
<編集後記〉11月に入っても暖かい日が続いておりましたが、いかがおすごしですか。紙面を広く字も大きくしたのは好評のようですので、続けさせていただきます。里子たちから今年2回目の手紙が来ました。今、稲葉シイリ・レスタリさんに訳していただいていますので、近々里親さんにお送りできると思います。西カリマンタンの経済状態は一向に改善されないようで、寒さの心配はないものの、子供たちのことが案じられます。昨年度末でSACから離れた里子が12名いましたが、その半数は働くために学校を止めています。
クリスマスカードの発送、よろしくお願いいたします。
<お詫びと訂正>第58号1ペ-ジの「インマヌエル小学校」は「セイダウン小学校」の間違いです。支援している大学生5名は、全員ボンティアナック市内の大学に行っているわけではなく、この号の3ペ-ジにあるように、他地域の大学に行っている学生もいることが分かりました。