クリスチャン パートナーズ
通信69号
西カリマンタンの里子たち
~2005年年次報告より~ 2006年3月 サロミ・イマン(SAC宣教西カリマンタン監督)
2005年を通して、西カリマンタンのSACプログラムが恵まれたことを主に感謝します。
貧困の中にある多くの子供が適正な学校教育を受けることができ、教会学校でキリストについて学ぶようになり、親や兄弟を教会に導くことが可能になりました。
支援者の皆様の祈りと援助金が継続的に多くの里子を助けてくださっていることに、心より感謝申し上げます。
あなた方の愛情のこもった支援を通して、子供たちは神の愛を知ることができました。皆様の上に主の恵みが豊かにありますように祈ります。 (ボドク教会でのイースターキャンプ)
【旧約聖書箴言19:17「弱者を憐れむ人は主に貸す人。その行いは必ず報いられる。」】
里子たちの多くは昨年6月の学年末試験でよい成績をとり進級しました。小学・中学・高校の卒業学年の生徒の中には公の試験に合格して上級学校へ進学した生徒もいて、聖書学校に入った里子もいます。
どうぞその子の為にお祈りください。
宣教とリバイバルを主たる目標にした子供キャンプがいくつか開催されました。ボドク・サンガウ地区(内陸部)の三教会
がイースターキャンプをそれぞれ3月26日に開催、ポンティアナック市地区の二教会が夏休みキャンプを6月28日~7月2日に開きました。
青年たちのキャンプはシンカワン市で7月4~6日に開かれ、20名がキリストを受け入れると祈り、5名がキリストに奉仕すると決心しました。
フィリピセンター (「通信」第55号参照)
ポンティアナック市から遠く離れた東部の奥地に、2001年に開設された養護施設は順調に発展しています。
現在22名の子供が住んでいて、予習復習や生活全般のしつけのほか、将来自立できるようにいろいろの技術も学んでいます。木工、裁縫、料理、ペンキ塗り、農業などです。センターの周りで野菜も作っています。指導牧師が他の教会に移りましたが、スカラン兄と委員会が施設の修理やカーテン・寝具を新たに購入するなどの改善を行っています。地区政府の福祉課も監査に来ます。
セティアバクティ中学校
(「通信」第34号参照、宮澤・鳥海理事が1998年に訪問したキリスト教主義学校。ここで学ぶ生徒たちには私たちが支援している里子もいました。)昨年6月にはジャカルタ教区から指導者が来訪、宣教運動や図書館運営について学びました。奨学金、医療指導、成績優秀な生徒には文房具・制服・靴などが贈られ、三名の生徒にミカ高校の全額奨学金が与えられました。引き続き教師の派遣もあります。
祈っていただきたいこと
・ 里子たちが上手に手紙が書けるようになること。小さい子供たちは手紙を書いたことがないので、大変苦労しています。・ 多くの里子は遠隔地に離れて住んでいるので、手紙を集めてシンガポール事務所に送るのに時間がかかります。この問題を解決する良い方法。
・ これらの問題に取り組む委員会の再組織。
・ 里子たちが健康で、知的に精神的に成長し、キリストを知る新しい人生を送れるように。
ご支援ありがとうございます。皆様に神のご加護がありますように。
東南アジアCNEC(福音自伝会)から、 2006年4月 の年次総会に提出された報告によると、2005年に西カリマンタンでSACプログラムによって支援されている里子の数は、下記のとおりです。 里子の総数は857名ですが、里親のいない子供が129名いて、援助金はその子供たちにも分け与えられています。(里親のいる子供は728名) 支援している里子の人数を国別に表記すると、 オーストラリア 113名 米国 95名 カナダ 64名 シンガポール 98名 英国 35名 マレーシア 258名 日本 65名 |
クリスチャンパートナーズ 2005年度決算
2005年7月1日~2006年6月30日
収入の部 | 前年度繰越 | 443,749 | (単位円) |
SAC援助金 | 3,038,000 | 注1 里親から支援金。 | |
その他援助金 | 1,124,500 | 注2 SAC以外の支援金、《サンタの会》、田園調布教会他 | |
雑 収 入 | 0 | ||
合 計 | 4,606,249 |
支出の部 | SAC援助金 | 2,314,000 | 注3 里子60~62名分と誕生日・クリスマスギフト合計。 |
ロバン村援助金 | 0 | 注4 今年度は要請がなかった。 | |
ミゾラム援助金 | 200,000 | 注5 《サンタの会》から養護施設の英語教育支援。 | |
同労諸団体協力 | 114,000 | 注6 ジャワ島アレセイア神学校後藤公子師支援、 | |
西カリマンタンのセイダウン小学校教師給与補助。 | |||
奨学金 | 432,000 | 注7 アンテオケ宣教会高橋宣教師を通して、神学生・大学生・インマヌエル中学校生徒の学資補助。 | |
被災地救援 | 3,000 | 注8 会員からの献金をスマトラ沖地震津波災害へ、米国同労団体を通して送金。 | |
広報・通信・情報費 | 231,399 | 注9 「通信」66~68号発行他。 | |
行事関係費 | 178,296 | 注10 米国同労団体代表訪日接待費他。 | |
その他事務経費 | 375,816 | 注11 システム保守・講習費を含む | |
予備費 | 60,280 | 注12 国際会議出席交通費。 | |
合 計 | 3,908,791 |
次年度繰越 | 697,458 |
積立金残高 | |
事業開発基金 | 3,200,000 |
緊急援助準備 | 1,000,000 |
進学奨励積立 | 1,000,000 |
監 査 報 告 書
私は2005年7月1日より2006年6月30日に至るクリスチャンパートナーズの会計年度の監査をいたしましたところ、諸援助金の受領・領収書の発行・パソコン記録による記帳、並びに援助金の海外送金・諸経費支払の証拠書類及び理事会に対する報告書・年次決算書等は何れも正確且つ適切に処理されており、予算は諸状況に応じ、会の趣旨に沿って適切に運営されていることを認めました。会員の皆様の一層の御協力をお願いいたします。 2006年7月30日 クリスチャンパートナーズ
監事 安田正之 |
クリスチャンパートナーズ 2006年度予算
2006年7月1日~2007年6月30日
収入の部 | 前年度繰越 | 697,458 | (単位円) |
SAC援助金 | 3,000,000 | 注1 里親からの支援金60名分×4千円×12ヶ月と 誕生 日・クリスマスギフト。 |
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その他援助金 | 1,200,000 | 注2 SAC以外の支援金、《サンタの会》、田園調布教会他 | |
雑 収 入 | 70,000 | 注3 定額貯金利子。 | |
合 計 | 4,847,458 |
支出の部 | SAC援助金 | 2,260,000 | 注4 里子60名分と誕生日・クリスマスギフト合計。 |
ロバン村援助金 | 100,000 | 注5 要請があればすぐ対応する。 | |
ミゾラム援助金 | 200,000 | 注6《サンタの会》から養護施設の英語教育支援。 | |
同労諸団体協力 | 300,000 | 注7 海外各地諸協力・後藤公子師支援・西カリマンタンのセイダウン小学校教師給与補助。 | |
奨学金 | 600,000 | 注8 アンテオケ宣教会高橋宣教師を通して、神学生・大学生・インマヌエル中学校生徒の学資補助。 | |
被災地救援 | 100,000 | 注9 災害時に即応するため。 | |
広報・通信・情報費 | 400,000 | 注10「通信」発行他 | |
行事関係費 | 300,000 | ||
その他事務経費 | 300,000 | ||
予備費 | 200,000 | ||
合 計 | 4,760,000 |
次年度繰越 | 87,458 |
年度末積立残高 | |
事業開発基金 | 3,200,000 |
緊急援助準備 | 1,000,000 |
進学奨励積立 | 1,000,000 |
援助会員の異動 (「通信」第66号2005年9月掲載後、敬称略・アイウエオ順) | |
新入会者: |
伊藤悦子、大塚綾子、岡田久美、岡田信子、木倉みどり、木名瀬彩子、 佐治充江、高橋じゅん子、滝浪信恵、深沢兵吾、保坂幸子、 水谷勤、望月千紗子、吉村妙子 大沢グループ、シルバーローズ(石田) |
退 会 者: | 小川ひとみ、鈴木郁子、萩原博子、深澤夛美子、保坂博子、福島多恵子 |
高橋宣教師の推薦で2002年から奨学金をお送りしていたオテニエル兄が7月末に学業を終えられます。第67号に卒業挨拶があったケジアさんの兄です。(「通信」第56,60号参照) |
オテニエル レクソ 兄 卒業
日本にいらっしゃいます支援者の皆様:
主イエスキリストの御名を賛美します。今日まで私が健康で支障なく生活できましたことを神様に感謝し、支援者とご家族の皆様もお元気で、神様のご加護の元においでになりますようにお祈り申し上げます。
ご報告が遅くなりましたことをお許しください。私は2006年2月27日に卒業論文を完成させることができました。題名は「ニュートン・ラフソン式のハイブリッド法の計流力」です。
お蔭様でB得点で合格できました。神様はいつも私を守って導いてくださり、私はエンジニアになりました。それだけではなく、私にジャカルタでの仕事を用意してくださいました。タンジュンプラ大学で7月31日に卒業式が行われます。
神様のお助けがなかったら、きっと大学を最後まで続けられなくて卒業もできなかったでしょう。
これは支援者の皆さまが私のために援助を続けてくださり、お祈りしてくださったおかげだと信じています。それが私の心の支えになったことへの感謝の気持ちを申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。神様はきっと支援者の皆様の暖かいお心遣い、ご奉仕の上にたくさんのお恵みと祝福をおあたえくださることでしょう。
私のこれからの仕事や生活のためにも、皆様のお祈りが必要です。今までの温かいご支援に感謝し、神様のお恵みがありますようにお祈り申し上げます。
現在奨学金を受けている大学生たち
ネヘミー セラン (24歳)マラン外国語大学 英語・日本語専攻私の祈りの課題は、最終学期の学び、論文作成、充分な学費、信仰の強化です。
支援してくださっている皆様の上に神様の豊かな祝福がありますように。」
どうか私の大学のためにも祈ってください。先日の地震で校舎の一部が壊れ、私も現在大学のキャンパスで避難生活をしています。」
(以上の二人は「通信」第59号で紹介されました。)
デヴィ スサンティ(18歳)タンジュンプラ大学 1年 教育学部
インマヌエル中学校 マデロジ校長からの感謝の言葉
日本にいらっしゃいます支援者の皆様
皆様からのご支援は、生徒たちに取って大きな助けになっております。当校生徒17名への継続的な奨学金とお祈りをいただき、一同心から感謝しています。
皆様の暖かいお心遣いには、私たちは一生恩返しができませんが、皆様のお働きとご奉仕の上に、神様からの沢山の祝福と恵みが注がれますようにお祈り申し上げます。
ご挨拶とお祈りとともに、
教師は、正教員 6名、臨時教員 7名です。
今まで奨学金を受けていた生徒のうち4名が代わり、新しく1年生4名を支援しています。したがって奨学生の総数は今年も17名です。1人年額6000円。新しい生徒2名を紹介をします。
1993年7月4日にウジュン クチャンで生まれました。
プロテスタントです。夢は神様の奉仕者になることです。
趣味はバレーボール、歌、踊り、教科書を読むこと。
この学校に入学でき大変うれしいです。
先生方は厳しいですが優しさが感じられ、その授業を受けることは幸せです。
私のためにご支援くださり感謝申し上げます。
僕はランド クルニアワン、2年B組です。
1992年4月18日にウジュン クチャンで 生まれました。
プロテスタントです。
将来は神様のために奉仕すること。趣味はギターとサッカー。
私の学費を援助してくださってありがとうございます。
第141回理事会は2006年7月21日(金)一ツ橋学士会館で開催。前回議事録承認。2006年4・5・6月度会計報告承認。2005年度の決算報告を承認し、安田監事の監査報告を得て決定。2006年度予算承認。コピー機購入決定。「通信」第69号原案を承認し、7月30日発行。9月から木ノ内顧問が理事長として就任される。安田監事が体調を崩され年度末で辞任の申し出。草野理事シンガポール事務所訪問、新責任者J.ライ氏から西カリマンタンのSAC事務改善中の報告を聞く。ホームページの改善を協議。10月15~17日マルタ島での国際評議会には木ノ内和美・草野理事が出席予定。
第142回理事会は2006年9月25日(月)一ツ橋学士会館で開催予定。
SACプログラムの方は人事異動があり、里子からの手紙が今回はイースターカードになりました。シンガポール事務所の責任者も交代しましたので、新しい歩みに期待しています。
インドネシア語の資料の日本語訳には、毎回、稲葉シィリレスタリさんのご協力をいただいています。感謝。
皆様には健康で暑さを乗り越え、楽しい夏休みを過ごされますように。 鳥海百合子